マネジメントについて新しい知識を得たかったのですが、あまり難しくて長い本が苦手なので今更ながらにこちらを読んでみました。
内容としては野球を題材としてドラッカーのマネジメントのケーススタディとなっており、具体的な例がないとしっくり理解できない自分にぴったりでした。
組織を定義し、定義と顧客を結び顧客からマーケティングをスタートし、人を生かし専門家のアウトプットと組織の目標を結びつけ、組織成長の機会を逃さないよう準備し、既存のものは全て陳腐化すると仮定してイノベーションの戦略をとり、組織規模は最大ではなく最適を目指し、目標を管理して組織の関心を過程ではなく成果に向ける、といった内容がうまくストーリーに織り込まれています。
中でも特に心に残ったのは「真摯さ」の概念でした。
* 真摯さはマネージャの絶対条件
* 人事/部下に関わる決定において象徴的に現れる
* すでに身につけていなければならない
* 能力の欠如はゆるされても真摯さの欠如は許されない
なんとなくこの人マネージャ向きじゃないなぁと思った時に、仕事はできてるんだけど何が足りないんだろう、ともやもやすることがありましたが、これが答えのような気がしました。
あと野球ストーリーそのものも面白く一気に読み進められるのもよかったです。