普通のオーブン・トースターはヒーター管が上下に各一本しかないので、パンの焦げ目が中央部分にしか付かず、パンに均一に焦げ目を付けようとしたら、途中で何度も方向を変えてやる必要がありました。それは、ヒーター管が上下に各一本なら原理的にどうしようもない事なので、ヒーター管が上下各2本ある製品はないかと探して見つけたのが、本製品です。期待通りパン全面に均一に焦げ目を付ける事ができました。ただし、パンの下面はグリルの後が付くので、それが嫌なら途中でパンの裏表をひっくり返す必要はありますが。それから、本製品はパン一枚用で消費電力は800Wですから、火力は強力です。パンを焼き始めて2分くらいで焦げ目が付き始めたと思ったら、それからあっという間にパン全面が黒焦げになります。焦げ目が付き始めたら、目を離さず適当なタイミングで一度裏表をひっくり返し、そして黒焦げになる前に取り出す必要があります。
フロントパネル右側に縦に2つあるロータリー・スイッチの上側は、ヒーター切り替えでスイッチで、オフ、上側のみ、下側のみ、上下両側、の4ポジションの切り替えですが、オフのポジションは無駄ですからここは上下の火力を半分にするモードにしてほしかった。2つのヒーター管の接続を直列と並列に切り替えれば、制御回路は使わなくても配線切り替えだけで出力を半分にできますから。設計者にそこまでの知恵が回らなかったか。また、ロータリー・スイッチのつまみの視認性が悪くて、近眼の私にはパッと見ではポジションが分かりづらい。家電メーカーとしてつまみのデザインがお粗末と言わざるをえません。
上面の目玉焼き機能は使うと後の手入れが手間なので、私は使う気はないです。