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2014-12-11
- 商品の使いみち:実用品・普段使い
- 商品を使う人:自分用
- 購入した回数:はじめて
- 誠意に満ちた正論を述べている本
- 選挙もあり、「アベノミクス」について、調べてみようと思い、購入しました。
この本は、誠意に満ちた正論を述べている本です。著者は、高名な理論経済学者で、アベノミクスの経済政策をわかり易く論理的に批判し、踏み込んで安倍首相のマキャベリズム的な手法も批判しています。私自身もアベノミクスには何か違和感を持っていましたが、この本で示された政府はじめ統計資料等から、現状の実態把握が的外れであり、なぜ、こうした政策を講ずるのかわかりません。恐らく、この本に示されるように、安倍首相が目指すようにはならないでしょう。第1の矢も、政策の思惑が外れ、消費増税、インフレ、円高、物価上昇で庶民の生活は、苦しくなる一方です。戦時下のような政策（日銀の国債購入による貨幣の市中供給）を、何故しなければならないのか。また、第2の矢もどこから毎年20兆円を持ってくるのか、不可能は明らかでしょう。次に、第3の矢も、会社でなく、我々国民が幸せに暮らせる環境造りこそ目指すべきで、そのために正規雇用を増やし雇用環境を改善する政策こそ、今、必要なのではないでしょうか。更に、著者は自身の悲惨な戦争体験から、平和憲法の解釈の改変についても、一連の安倍政権の危うさから、日本国民を再び戦争に巻き込むような政府や政治があってはならないと、切に訴えています。
一人でも多くの皆さんに、一読をお勧めしたい本です。 - このレビューのURL
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