村起こしの失敗から挫折そして復活の兆しまで日本の抱える地方再生をコミカルに描いた作品だ。安楽死の村と化した地方の町。嫁の来てもない青年団が考えたのが流星群観測ツアー。あいにく曇りで流星は見えなく町に宿泊した客からの感想は最悪だった。廃墟と化したスキー場で発見した遺跡をヒントにストーンサークル、四次元、UFOとアイデアを出し観光客を誘致するが新聞、雑誌などマスコミを通してインチキが暴かれる。有名になり過ぎた四次元地帯を再び再生したものとは。単純だが地方の悩める将来に鋭くメスを入れた作品だった。一般文学通算1891作品目の感想。2017/06/14 20:45