あまり知らない酒を飲もうと思って、愛媛の「石鎚」というのを買ってときに、目について一緒に買ったやはり愛媛の酒がこれです。
石鎚もよかったのですが、この「吹毛剣」もまた、上品で格調の高い美味しいお酒ですね。値段も高いのでそれなりという言い方もあるにしても、値段がよければ味が良いというものでもないだろうと思うので、これは良い買い物でした。
何といっても名前に心を動かされましたね。というより他の名前なら注文してなかったと思います。
「吹毛剣」といえば、刃に引っかかった毛が吹いただけで切れるほどの切れ味鋭い剣、という意味だとか。何といっても吉川英治や北方謙三の「水滸伝」で、英雄の一人の楊志が持っていた剣として有名です。北方謙三の「楊令伝」では、楊志の養子の楊令が受け継ぐことになります。北方謙三ファンとしてはほうっておけなかった次第。
イメージからすると優しすぎるほどの、辛口でもちょっとだけ甘めとも感じられる味ですが、(その点、「京ひな」のイメージでしょうか)期待通りの質でよかったです。