暖房の無い部屋でPCを使う際手を温めるために本機を購入。
デザインがあまりダサくないもので、なるべく安いやつを選んでいくとこれに行き当たった。
何よりも俯角に調整できる点が決め手。
手を温めることを考えると、キーボードの置いた机の表面に沿って暖気を流すことが出来、不必要に鼻を乾かす心配を軽減できることを考えるとこの点は重要。
また消費電力が300wと小さめであることも重要な点であった。PCと同じ口から電気をとっている場合、1500wまでのマージンをなるべく確保しておかないと、PCが突然落ちることになりかねないからである。結果当方の環境(マンション関西地方)では、風量小で十分に使えることが分かった。吹き出し口はモケットではなくプラ生地なので手をずっと触れる続けることはできないほどには熱くなる。
風量調節ボタンはファンの強さのみを調整するもので温度は一定のため、ワットチェッカー(EC-03)によると270wを常に示していた。スイッチは電子式であるが待機電力は0w。
ただし、盲点だったのが、電源を入れた際突入電流によって瞬間的に700wを超えるようなので環境によっては使用が制限される可能性がある。
音に関しては、スマホアプリによると、小で暗騒音39db→42dbなので大きくはなく音質もやかましいと感じるものではない。
ただ気になった点も。
中を確認したところ、配線同士のかしめ箇所に被せられている熱収縮チューブがずれており、心線がむき出し状態になっている箇所が。2線と1線のカシメ箇所は1線側にズレる傾向にあるものの、ヒーター線なのでもし他の通電個所と触れるとさすがにまずいのでは。ずれないように再度加熱して密着処理した。
また、センサー線に3か所ほどクローズドエンドの圧着キャップが使われているが、どれもオーバートルクで樹脂キャップが割けて中の金具が露出しているものがあったことから、工具と時間がある人は念のため中を確認した方が良いかも。
ちなみにファンはおそらく中国製であるが汎用品なので交換はできそうな予感。
(なお分解に際して筐体はY字ネジであり、かつ38x7mmの円筒状の底にあるので、ビット交換式だと入らない可能性があるためハードルは高め)
総合するとコンセプト的には買って満足できるものであったものの、内部の組み立て管理についてはもう少し頑張りましょうといったところか。