国産手漉と機械抄き、価格差が十倍近くある範囲で九種類の半紙がセットになっています。『古今和歌集』近衛家熙筆 「秋/須見のえ能末つをあ支可世/ふ久可ら尓こゑうち所布流/於支つしら奈三」を各々の半紙に臨書しました。
私は書道四級で、まだまだ微妙な感触は分らないのですが、機械抄き(風花、薫風、香澄、平安)と比べると、手漉(すいれん、美雲、桜花)、国産手漉(錦秋、新風)は墨を良く吸うとともに、か渇筆のかすれ具合とか墨の濃淡が出て、いい感じです。もっともそれを強く感じたのは「錦秋」でした。また、「新風」は紙に厚みがあって表面がつるつるしていなくて印象に残りました。
普段の練習用としては、機械抄きの中では やや掠れ具合が良かった「平安」を買い求めようと思います。