市販の乾燥麹での甘酒作りを出発点に、生麹を購入して自家製味噌を仕込むようになり、米麹の消費量が多くなって生米麹代も無視できなくなりました。
コスパよく、米麹を気兼ねなく使えるようにするため、自家栽培米を使った種麹からの自家製麹に数年前にチャレンジして以来、米麹を自分で作るようになり、甘酒、味噌、麹漬け、塩麹や醤油漬け麹などを作っています。
製品パッケージには、使用や保管に関する注意事項や米麹の作り方などは記載されていませんが、ショップサービスで麹の作り方や使用上の注意が同梱されるため、麹づくり初心者も安心して購入できます。
いろんなアイデアやグッズ、工夫を凝らした手軽なつくり方などがネットで簡単に入手でき、ハードルもさがって気軽にチャレンジできます。
私も、曾祖母が嫁いできた時の方法が残っているので、今の時代に解釈しなおしたり、度量衡や道具を置き換えたりして、頭の体操を楽しみながら米麹を作っています。
麹はカビの一種である麹菌を蒸米の表面から中心部分へと繁殖させたもので、デンプン分解酵素、タンパク分解酵素、脂肪分解酵素などの酵素の生産を目的に、発酵食品の発酵のスターター・酵素の供給源として用い、その作用のおかげで発酵食品が成立しています。
祖父母の時代までは、自家製のパン種を継いだり、麹から胞子をとって種を継いで使っていて、方法などを見知ってはいるものの、現物が絶えたのと管理に非常に気を遣うこと、種継ぎの結果として麹でないものになってしまうことや単なる腐敗物になり失敗する恐れもあるなどの衛生面もあり、定期に種麹を購入しています。
100gは一般家庭でとても使いきれる量ではありませんし、失敗で失う米よりも種麹を多めに使用する方がコスパが良いので、失敗なく麹を起こすために米1キロあたり1.75~2.35グラムとふんだんに種麹を使っています。
実際に何度も米麹を作っていますが、今年に入ってからは、純白で香りが良く、サラッと乾燥してさばけも良い、ふんわりとした総破精または突き破精の破精込みが良い米麹ができ、気兼ねなくふんだんに良品を使えるようになったので満足しています。