モニター下に収まるコンパクトなスピーカーを探しており、前方への張り出しがない見た目のスッキリさで今回この商品(EEX-SPK02)を購入してみました。
動画を視聴した第一印象は中音域に少しエコーのかかった音。例えばニュース番組のアナウンサーやドラマのセリフなど、少し極端に言えばですがホールで司会者がマイクで喋るような反響がある、とてもハッキリした音で聞こえます。最大音量が小さすぎることもなく、低価格帯の小型スピーカーとして最低限のクオリティは充分保っており、誰でもおおよそ好ましい音声に感じられるはずです。
音楽コンテンツではこの印象がどうなるか? 古いポップス・ロックなど楽器が少なくボーカル主体の音楽は中音域の増幅がある種ライブ感のようなものに感じられますが、今時の高音のキラキラした音が多かったりコーラスが重なるような音楽は、高音部がサーッとホワイトノイズのように紛れてしまい音の明瞭感が乏しく感じられます。
他社の同価格帯バースピーカーTaoTronics TT-SK018との比較ですが、TT-SK018はこの高音が本品より良く出ています。ステレオの広がり感も本品より良く、音楽コンテンツの再生にはTT-SK018がより適していると感じました。もっともTT-SK018はTV音声を聞くにはシャカシャカした高音寄りのバランスで聞き疲れするように感じ少し合わなかったので、これは「傾向の違い」です。
ほか、LEDと電源のオンオフができるのが良かったです。細かいことを言えばPC向けにDACを搭載して欲しい、使わないマイクの線は外付け方式でスッキリさせたい、 ボリューム操作でLEDが明滅するなど少々の遊び心が欲しい、など多少の願望はありますが概ね満足です。PCのUSBポートやUSB充電器など電源供給先いくつか試してみましたがこちらの環境では音声にノイズが乗ることはありませんでした。
モニター下に置けるスピーカーを求めていて、セリフ主体の動画視聴が主目的なら悪くない商品と思います。もちろん本格的なアンプ付のスピーカーとは比べるべくもない音質とは思いますが、特にTVなどの音声を聞き取りやすいコンパクトなスピーカーが安価で欲しいという目的にはマッチすると思います。