パナマゲイシャでこの深煎りはいただけません。
挽いたときの香りはゲイシャ種独特な華やかさを感じさせるものでしたが、お湯を注ぐと広がってきたのは深煎りの焦げ臭い(よくいうと香ばしい)香り、あの華やかな香りははるかかなたに追いやられてました。
年齢を厚化粧でごまかすように劣化した豆を深煎りでごまかした?
半額セールってそういうこと?
と、疑ってしまいたくなりました。
だからといって、残念ながら、今度は定価で購入して確認してみようという気にもなりませんが。
不味くはありません。
これがよくある銘柄で800円/100gくらいなら☆3つ。
毎度星のつけ方には悩みますが基本的には価格(今回セールで半額でしたが通常の価格)を基準に期待通りで☆3つ、それを超える何かがあればプラス、満たなければマイナスとしてつけさせてもらっています。
当然高価格なものの☆3つと低価格なものの☆3つは同じではありません。
ただ価格には希少性やブランドといった付加価値が含まれます。
コーヒーのような嗜好品はある程度の美味さがあっての希少性ではありますが、少なくとも希少性=美味さではありません。
価格を基準にした期待の中にこの付加価値をどれくらい認めるかで評価が変わることになりますが、反対に銘柄、ブランドに対する期待というのもあります。
腐っても鯛じゃありませんが、パナマゲイシャを名乗るからには格安だろうが半額だろうがそれなりの期待を持ちます。
でもこれをパナマゲイシャだよと言って友達に出す気にはなれません。
人の好みはそれぞれですからこの味が好きだという人がいてもおかしくないとは思いますが、初めてゲイシャ種を試してみようという人には絶対お薦めできません。