接触が悪くて動作しない。調べると内部のバネ状の端子が電池ケースに干渉し、電池を入れた状態でケースの突起に引っかかって戻らなくなり、接点が接触しなくなるためのようだ。電池のキャップを緩める方にわずかに回すと引っかかった端子が当たる場所があるようで、動き出す。使用中キャップが適正位置に戻れば止まり、緩めば外れてしまうのでまともに使えない。
眉用の往復刃が、おそらくすり合わせができていなくてまるで隙間の空いたハサミのように切れない。何カ所か刃がまともな部分があるらしく、探り探り上下に大きく動かしながら繰り返すと、切り残しを数本残すくらいまではたどり着くことができる。ただし片方の眉に2分以上かかる。つまりまともに使えない。
アタッチメントの刃の部分に機械油が潤沢に塗布してあり、プラスチック部分までぎとぎと。とりあえず油を落とすまでは鼻に突っ込む鼻毛カッターは使いたくないのでレヴューは見送り。もみあげや生え際をそろえるアタッチメントは素晴らしくよく切れる。自分の場合はひげを整えるのにも使えそうなので重宝しそう。
人が安価な道具を求める場合、安くてもそこそこ使えればいいとか、高価なものを手入れして長くよりも、気に入らなかったり、気になるものを見つけた場合すぐに乗り換えられるようにとか、常に新品に近い状態で使いたいとかいろいろ考えがあるのだと思う。
「そこそこ使える」と、「まったく使えない」はかなり違うわけで、安い高いとは別問題。値段が付く以上最低限は使えないと製品とはいえない。
ダメもとという言葉はよく使うが、結果として「まあ安かったし諦めよう」ということにはなるが、だれも「安いから使えなくてもいい」とは思わないはず。