飽食の時代、もとい、飽曲の時代?サブスクメインの世代とでも言うか、シャワーのように降り注ぐ楽曲の数々に必死で喰らいついていく、いやいや、全然ついていけてないジジィです。
先日NHKで時代背景に絡めたテレサ・テンの特集番組があって、懐かしくなって無性に聴きたくなったけど、テープデッキはあるのに肝心のカセットテープが見つからない(悲) これはもうCDを求めるしかないとベスト盤を購入した次第。
生前、本人の活躍当時、私はというと年齢的には少々若く、社会性とか政治性とかは幼な過ぎて全然理解できていませんでした。単純にあの美貌と情感豊かな歌声を鮮烈に記憶してるだけです。ほんのちょっと舌っ足らずでアンニュイな唄い方が日本人女性にはない何とも言えないエロスを、ガキのくせに感じてました。
2枚組ベストアルバム。全曲集ではないけれど、主要曲は網羅してるんじゃないかと思います。特にDisc2収録に多い、作曲三木たかし・作詞荒木とよひさのコンビに、昭和歌謡の王道みたいなものを感じます。歌詞の内容からしたら現代では受け入れられないジェンダー感もありますが、男性としては(本人迷惑でしょうが)(この歳だからこそ想う)抱きしめてあげずにいられない気持ちにさせる名曲揃いだと思います。あの頃の時代を思い起こして感傷に浸ることが出来ました。
残念なのは封入されてる歌詞カード。正味歌詞カードでしかない。しかも紙1枚を折り畳んだだけ。SHOPには全然責任ありませんが、せめてリリース年くらい、欲を言えば簡単なエピソードぐらい記載したブックレットを封入していたら良かったのにと思います。楽曲が聴ければイイだけなら、サブスクで足ります。せっかくのオリジナルベストCDじゃないですか?サブスクで個人の要望に応えて特集組みますか?こんなことからCD離れが起こるんだろうと老年レコード・CDファンは想うのであります。。