まとめてジュリーの最盛期を振り返れたことに感激!最近出たNHKの DVDBoxも紅白の連続出場の様子など素晴らしいのだが、70年代の映像がこちらのTBSの方が綺麗に残っている。フジの夜のヒットスタジオの DVD6枚組は司会の芳村真理、井上順さんとの会話や他の出演者との絡みが写っているが、このTBS版ザ・ベストテンはひたすらジュリーの歌とバンドの人しか写らず。ちょっと寂しい。毎回「一等賞」を狙ってがんばってるジュリーが素晴らしい。レコードの売り上げで順位が決まる?投票だったか?ジュリーは順位など気にせず その美貌でスタンダードなラブソング歌ってれば誰も文句言わず、充分スターなのに、常に趣向を凝らし、意表をつき、聴衆を楽しませ、胸をかき乱してくれた。若いファンばかりでなく、歌謡曲という分野で全国のこどもから高齢者まで誰もが注目していた。Vol.1の「全員集合」出演ヒットソング、少年少女合唱団やバカバカしいコントの後に下に仕込んだ衣装でこんな華麗なジュリーワールドを毎回歌ってくれていたなんて感慨深い。シースルーの衣装や赤い細リボンのゆったり袖のブラウス、可愛いくて素敵でドキドキ。VoI.2のディナーショーのようなステージで白いラメ飾りの長袖服も高貴な王子様のよう。「ある青春」が泣ける。ザ・タイガースの曲も歌ってくれる。「サムライ」「ダーリング」「憎みきれないろくでなし」をそれぞれの衣装の3人ジュリーが振りをシャッフルして歌う演出が楽しい。Vol.3のセブンスターショーは久世光彦さん演出、美少年ジュリーを追い込んで、手首に縄をつけ、革の編み目の黒タンクトップ、雨に打たせ、濡れてさらに恍惚とした表情で歌わせる手腕がすごい。それに応えるジュリーもすごい。「お前は魔法使い」「気になるお前」をストーンズ風のノリノリロックで弾けるジュリー、当時こういう映像は知らなかったので、こんなボーカリストとしてのジュリー大好き!Vol.4と5はザベストテンの様子。きら星のような曲数々!「恋のバッドチューニング」で空色のカラーコンタクトをつけ、黒白縦ビニール服を毎回引きちぎる演出にあらためて感心。 1990年までのロックテイストのVol.6 ジュリーの音楽活動はガラパゴス化で進化!名曲ばかり。日本で初めてDVD化した日本レコード大賞の様子のVol.7「嬉しい」とつぶやく受賞のジュリーにもらい泣き!