はじめて裕次郎を見た時、もう彼は”ボス”だった。毎週楽しみに見ていたドラマ。隣りで母は「裕次郎、太ったね~」とよく言っていた。それから彼の若いころの映画を知った。若い裕次郎も悪くないと思った。そして気がつけば、彼より年上になってしまった。急に彼の歌を聴きたくなった。僕らの世代なら何と言っても「みんな誰かを愛している」「勇者たち」「嘆きのメロディー」といったところ。このあたりの歌が揃っているので、このCDは個人的にはベスト盤中のベストだと思う。そしてやっぱり「夜霧よ今夜も有難う」「北の旅人」は、イントロだけで鳥肌が立つ。