【デザイン】ベンラス時代から続く軍用時計の王道デザインです。アラビアインディックスが文字板中央寄りにプリントされ、かつ、回転ベゼル、文字板とも黒なので40mmの大きさを感じさせません。フラットな風防も、小さく見せるのに役立っています。ロレックスのサブマリーナーや、ベンラスのType1の方が大きく見えるでしょう。小さく見せるのは難しい。優れたデザインです。【機能性】ISO規格をパスしたダイバーズです。本当にダイビングする方はセイコーを選ぶでしょうけれど、日常使いの安心感はあります。【操作性】120回クリックはさすがにセイコーには及びませんが、ベゼルも竜頭も扱いやすく大きめに製造されています。ご年配の方でも操作はしやすいと思います。【フィット感】現行の時計やダイバーズウォッチにしては小ぶり(最低限の大きさ)なので、腕の細い方でも大丈夫です。竜頭が若干飛び出ていますが、手首に当たらぬよう、装着位置をベルトで変える、右手に着けるという方法もあります。【耐久性】ISO規格をパスしているので、安心して使えるかと思います。メカ式かつ、ETA製なので、地金がセイコーと比較にならぬほど脆く、ゼンマイも弱い。それは仕方のないことですが、定期的に部品交換することで末永く使えるのではないでしょうか。【その他】トリチウムランプを搭載し、ISO規格をパスしたダイバーズとなると、マラソンくらいしか思いつきません。niteもダイビングには使えますが、ISOはパスしていなかったと思います(日本展開モデル)。私が書く事ではないですが、ルミノックスや、トレーサーを買うくらいなら、こちらをオススメします。2824なので、パーツも有り余っているでしょう。
【追記2012.5.21】
難点があるとすれば、ケースの工作精度が気になります。竜頭部分のピッチがよくありません。竜頭が硬い理由はA)機留めのズレB)巻き芯の問題C)ネジのピッチが考えられますが、マラソンウォッチの場合C)です。竜頭を扱う頻度は低いですが、気をつけてください。【6.12追記】バネ捧式ですが、ハメ殺しタイプのように、しっかりラグとベルトを固定する構造です。こういう細かな部分は評価されるべき仕様だと感じます。