今年は松茸が大豊作と聞き、折角だからと奮発して国産を買いました。頂き物で味わったことはあっても、自分で国産を買うのは生まれて初めてです。ついでに他店で輸入物も注文してみたのですが、まったく違いましたね…。国産は凄いです。
まず、香りが強い。中身の確認のため箱を開けた途端、部屋中に芳醇な土の香が溢れ出しました。このときの香りは調理前にもかかわらず家の中全体に広がっていたようで、しばらく経って帰宅した家人が玄関で「うわ~、松茸のにおい!!」と叫んでいました(笑)
厳重かつ丁寧な包みの中には、ひらき(大)・つぼみ(中)と(小)がひとつずつ入っていました。家族の意見も聞いた結果、ひらきは松茸ご飯、つぼみは土瓶蒸しでいただくことに。
調理中からなんともたまらない香りが家じゅうに満ちている中、ようやく出来上がった松茸ご飯を口に運ぶと、シャキシャキとした歯ごたえ(これも凄い!)とともにみずみずしい香りがじゅわっと鼻に抜けて…あぁ~もう幸せってこういうことだよね~。
もちろん土瓶蒸しも最高でした。最初にまず汁だけをそのまま一口、次いで一緒につけて下さっていたすだちをジュッとしぼりこんでもう一口。秋を代表する香りと香りが渾然一体となってふくらみ鼻に抜ける中、これまた旬の銀杏と松茸をいただくと、ああほんと日本人でよかった~って感じでした。次は何年先になるのかなあ…。
おまけで丹波黒豆の枝豆もつけて下さっていたのも嬉しかったです。こちらもまたまた美味しくて、うまみと甘みがギュッと凝縮された大粒の枝豆で晩酌が進みました。至福の秋を満喫できました、ありがとうございました。