21世紀の日本製筆記用具は世界の水準を圧倒的なレベルで追い上げてしまった
美しい文字を書きたいならパイロット製の万年筆、楽にスラスラ書きたいなら油性やアクロインクのパイロット
または、ゼブラのサラサを使えば間違いない
しかし、私がまだ子供だった頃は日本製の文房具はこのクロスのボールペンほどは信頼性がなかった
そして、その頃から全くデザインも商品仕様も変わっていない、アメリカ政府がクロス社に要求した
最低1マイルは書くことができるリフィル、 太字 1マイル、中字 1.2マイル、細字 2.1マイルとなっている
これはほとんどの日本国産のリフィルの平均値が500-700m程度なのに対して、2倍程度の優がある
国産の100円ボールペンでA4 100ページか、このリフィルでその倍を書くかという違い
また、私の知る限りクロスの青色は一度も色が変わってなく新しいリフィルに変えても個体にばらつきがない
ボディも金属製で極めて単純な作りなため何十年も壊れない
現代のボールペンに比べるとヌメり感が強く独特の程よい抵抗があって紙質を選ばず、時々字がかすれたりして愛嬌もある
ボールペン自体はハンガリー人の発明でBiroという名で親しまれていた、しかし、一般大衆的にボールペンの先駆けとなるスタイロペンを制作したのもこのクロス社の業績だ
ちなみに、細字では抑揚はつけにくいが中字だと筆圧のかけ方である程度の文字の抑揚がつけられるため
クロスのボールペン使用者は中字信者が多いと聞く、私も中字を好む
特定のバイク好きがハーレーに乗る理由とあまり変わらない