やはり、元々の設計でない物の部品を使いまわして別の製品を作ると矛盾が出ています。
1.モーターの定格が小さいので一般的なホームタンクが90リットルとして連続で満タンまで給油すると途中で過熱して停止する。9Vのモーターに13.5V給電していて過負荷。
ハウジングが小さいので納まるモーターがなかったと思われる。また、高出力のモーターを使えたとしても今度はポンプがそのパワーに耐えられない可能性も。
部品がネイティブでないことがここまでトータルバランスを低下させるとは。
2.直挿しACアダプターを採用しているが、灯油缶やタンクは屋外や物置に置いていることが多いので近くにあるコンセントは防水コンセントの確率が高い、防水コンセントにアダプターの直挿しは構造的にできない。
結果、延長コードを使うことになるので長いDCケーブルが付いていても活かせない。
3.電源線が5.8メートルもあるけれどタンク常設タイプではないので仕舞う時の納まりが悪い。普通に1.8メートル程度で十分だと思う。
4.このタイプのポンプは給油ホースの亀裂で寿命を迎えることが殆ど、安くないのでホースの交換修理を自分で出来る構造にし補修部品としてホースのアッセンブリーが別売であるとありがたい。
5.安価な物も含めてだがスイッチの構造が貧弱、まるで昭和の懐中電灯。 もう少し材質や強度を吟味して短期間で接点が酸化、接触が不安定にならないよう工夫してほしい。
安い乾電池式のポンプにやっつけでモーター、回路、外部電源をつぎはぎするとこんなものが出来ましたという製品です。
ただし、これ以外だとハイガーのポンプしか選択肢がなくて、ハイガーは常設タイプの難点である液だれがある。季節商品故なのか消費者は選べないというのが電動灯油ポンプなのでメーカーはもっと性根を入れて作って欲しいものだ。