初速が全く出ません。手元の弾速計では0.29gで40m/s前後です。この低速によりホップアップに負けるためでしょう、弾はひょろひょろと四方八方に散らばって飛んでいきます。誇張でなく、駄菓子屋の銀玉デッポウの方がましです。分解してチェックしてみると、ピストンから伸びた給弾部分の長さが足りず、パッキンとの間に隙間ができて盛大に空気漏れしていました。チェックもせず出荷しているものと思われます。
マガジンを挿入してボルトを引くと、少なからぬ頻度でBB弾がバラバラバラと内部で放出されます。パーツの設計もしくは成型不良が原因です。ボルトを引いた状態でマガジンを挿入しようものなら、100%の確立で発生します。
20mmレールが付属していますが、社外の20mmピカティニー規格と比較すると微妙に幅が狭く、スコープやドットサイトを載せるとわずかに横にずれます。ゼロインしてつけっぱなしにしておく限りは問題ないとも思われますが、そもそもそのような照準装置が機能するほどの安定した弾道は望めません。
フレームがプラスチック製です。設計・成型が適切であればよいのですが、アウターバレルを挿入する部分の内径が大きくてゆるゆるな上、アウターバレル抜け防止のためのパーツをフレームに固定するネジをプラスチックのフレームに直接ねじ込む設計になっているため、フレーム側のネジ穴が早々にへたってしまいネジが効かなくなります。そしてやっかいなことに、このパーツはフレームをストックに固定するパーツを兼用しているため、フレームの固定もままならなくなります。
以上の問題を自身の手で改修できるのであれば、素材として購入する選択肢もないわけではありませんが、お勧めはできません。