日本史で言えば「江戸時代の初期」の「徳川家康が“大御所”と称していたような頃」に相当する1608年に起こったとされる、伝統の蒸留所がこの<ブラックブッシュ>を送り出している。
この<ブラックブッシュ>は、<ブッシュミルズ>に比して、モルト系原酒の比率が高く、原酒の熟成期間が長いというモノであるらしい。
<ブラックブッシュ>もスッキリしているが、<ブッシュミルズ>に比して、モルト系原酒の「味の深み」というような具合のモノが前面に出ているような気がした。
スコッチウィスキー等の独特な癖が然程強くないアイリッシュウィスキーのスッキリした感じは「麦の本格焼酎」に何処となく通じるというような気がしないでもないが、それでも「伝統に裏打ちされた個性」を感じる。
<ブラックブッシュ>はストレートで楽しんでいるが、熱い珈琲に垂らして<アイリッシュコーヒー>という具合に頂くのも好い。