長時間の歩行が困難な母への贈り物として購入(紺色に花柄のデザインを選択).このショップを選んだのは,まず第一に介護用品専門店だったから.さらにデザインのよい商品を豊富に揃えていたから.これまで母が使用してきた杖は,市役所の福祉課から頂いたもので,いかにも「介護用の杖」といった無骨なデザインであった.そのため,母は人前でその杖で歩くことを嫌がった.それに対し,この商品は,高齢者女性の趣向をうまく取り入れたデザイン(花弁や植物模様)と色彩(紺・紫・深紅など)で構成されており,さらに折り畳めるので,母は明るい気分で外出する機会が多くなった.やはり介護用品とはいえ,毎日使用するものである以上,デザインは軽視すべきではなく,高齢化社会を迎えつつある現代は,品質・耐久性とともに高いデザイン性も求められることであろう.