「家でテレビを観ているよりも」は、東日本大震災後の混沌の中で、貪るよりも分け合おう、命の火で温め合おうと呼びかけた、魂のメッセージソング。
このレビューでなんとなくシンパシーで買ってはみたものの、1~8までは超ドメスティックな内容で「だから何」という感じ。聴く者の心を揺さぶるようなメッセージ性はない。
9・10も、東日本大震災の体験を通しても、一般大衆に埋没した思想性しか聞こえてこない。
聞こえてくるのは、ドメスティック、エゴイスティック、アトミスティックな蓮沼ラビィの小さな世界だけである。
何もできない「閉鎖的な日本人」の代表のような気がしてならない。