手頃な値段のワイン(現地のスーパーで300円以下だったと思う)ですが、全体的にバランスの取れた良いワインです。アロマやフレーバーが十分複雑でアルコールも低めで、南アフリカ産白ワインらしく酸が穏やかで優しいです。
辛口のライトボディでアルコール度数は12.5%、葡萄は西ケープ州産でスクリューキャップ使用。
色は黄緑がかった淡い藁色。
ノーズ(におい)は十分強い~比較的強くてきれい。アロマは複雑で緑豆、青唐辛子、新鮮なハーブ、メロン、レモン、パッションフルーツやトロピカルフルーツが感じられ、後からグーズベリーも現れました。
口に含むとアルコール感は中庸、苦味は穏やか。フレーバーは複雑でグーズベリー、緑豆、パプリカのスライス、新鮮なハーブ、レモン、メロン、パッションフルーツやトロピカルフルーツを感じました。
南アフリカの(白)ワインは酸の量(TA)は十分だったとしても、酸が弱い(pHが高い)傾向があります。原因は暖かい気候、間違った施肥--葡萄を他の作物同様と見なしたことによる肥料の与え過ぎ--や暑さのストレスによる葡萄のカリウム吸収等が考えられます。でもあちらの葡萄栽培技術もこれからどんどん進歩するので、将来のヴィンテージが楽しみです。