知人より、一番安いBSアンテナが欲しいということで購入。
コンバーターアームの固定ボルトが1本だけなのが気になったが、
C/N比も晴天時、21dB以上確保でき問題なく使用できている。
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BS放送が始まったのが1987年、88年秋頃に我が家でも導入が決まり、
親が買ったBSアンテナは73型、ナショナルのTA-BS73Fという、
当時は珍しかった、フラット型アンテナで購入価格は10万円超え!
BS内蔵29型TV、パナカラーTH-29TS1は30万円!
BS内蔵ビデオ、S-VHSマックロードNV-BS1が25万円これらすべて購入。
子供の頃、宇宙の彼方にある衛星より放送電波がやってくることに感動し、
まさにバブル経済の中、TV新時代の幕開けといった感じだった。
あれから月日がたち、これらの機材の安さと性能向上にたいへん驚く。
当時の73型アンテナを今の45型と比べると、足元にも及ばない。
TA-BS73Fの性能は、利得36.5dB、雑音指数1.6、コンバータ利得49dB、
開口効率はたったの40%しかない・・・。それでいて重量11.5Kgf重い!
性能の低さとあまりの重さと大きさで、
90年には引退してもらうことに・・・。
2代目アンテナは、アンテン工業のBS-AF045。2020年まで30年間使用。
45型フラットアンテナで、
ラジアルスロットラインアンテナという別名があった。
BS-AF045の性能は、利得33.6dB、雑音指数1dB、コンバータ利得51dB、
重量は2.2kgfとかなり軽量で高性能だったが、
最新の左旋3224MHzに対応しておらず現役引退となった。
このアンテン工業(現NEC)のアンテナ技術が、
惑星探査はやぶさ2や、あかつきにも搭載されている。
そういえば、BS放送2波の電波をVHFに変換する装置ももっていたなぁ。
BSヘッドエンドという東芝のTHE-301、VHF隣ch挿入できる便利な製品。
BSアナログ終了とともに引退、90年代当時40万円もする高価な一品。
なんか、おもいで話みたいになってしまったが、
昔の日本企業には尖った製品や、ウチの技術は凄いだろ!
みないな製品が多くワクワクしたものだが、最近は無難というか、
小さくまとまった製品ばかりになり、大変さみしい・・・。
アンテナメーカーも少なくなってしまい、とても残念に思う。