ドラマDVDが面白かったので原作も読んで見たくなり購入。
ドラマではサラサラ黒髪のミステリアスな美少年だった翼先生が原作の表紙では、かなり外見のイメージが違ったのが驚きでした……
暴走AIと勝負する萌回で翼先生が黒宮先生を豹変させるシーンが耽美感マシマシで尊かったのに、これまた原作には無いし…
ゆかりさんの恋人のドーピング疑惑を探るためコーチに催眠術をかけるシーンもまたまた無いし…
翼先生が独逸語でカウントする時の繊細で綺麗な手のアップが好きだったのに…
天宮鷹央をフラッシュバックさせ動揺する黒宮先生を主治医らしく落ち着かせるシーンも、犯人に襲われて倒れる翼先生の映像を目の当たりにして黒宮先生が『翼がいなくなったら、オレどうやって生きていったら…』とパニクるシーンも無い…
読みたかった部分がほぼドラマ脚本だったのは残念でしたが、原作でしか分からない設定もありテンポよく展開する内容は面白かっです。
役者さんは『陰陽師Ø』で、帝役を演ったり、今はドラマ『秘密』で、薪さん役を演ってらっしゃるから、年齢性別不詳のストイックな役が合うのかな、天使みたいな痛々しいまでの清潔感と血の薄さを感じさせる雰囲気で、原作とはかなり違う印象
黒宮先生役の人格落差の演技が凄い役者さんも、頼りない時の庇護欲刺激感が半端なくて、思わず後ろからギュッとしたくなる愛らしさと、豹変した時のスラッとしたイケ面感とのギャップに思わず見入ってしまいました。
神酒先生役の役者さんも『陰陽師Ø』に出てらっしゃいましたが、印象が全然違っていて醸し出す空気感が180度転換しておりました。つくづく役者さんって凄い。
一番の驚きは桜井刑事が、違う役名になってた事。でも原作のキャラの方が刑事らしくて好きかな。
やはり原作とドラマは別物と思った方が良いのだと今回痛感しました。