湊かなえ作品は全タイトル読んでいます。ここ最近の作品はあまり印象に残らず、昔の作品ばかり読み返すことが多くなっていましたが、今回のこの「人間標本」は読み終えた後、本当に誰も救われない嫌な結末に、久々にしばらく放心状態でした。グロ系が苦手な方にはオススメできませんが、ホラー苦手な私でもなんとか読破できました。タイトルがストレートで、最初の挿絵を開くのもドキドキします。実写では絶対に見られないような内容ですが、歪んだ親子愛に少し涙が出そうになりました。後半はどんどんと話が変化し、ついて行くのが精一杯。とりあえず、グロ飛ばしで読み返そうと思います。