P244に校正ミス発見。
誠と丙を取り違えてる。
みんながみんな彼ららしい短編集。
青喜の兄のエピソード、小玉を愛していた賢恭
彼らと結婚していたら小玉ははるかに平穏な人生だったのは間違いない。「もしも」に意味がないのは彼らなら骨身に滲みているだろうが。
梅花の過去。
事件の黒幕になった女性は義姉妹の運命を変えてしまった。
「自分は官僚の娘だが、彼女たちは所詮妓女の娘」のような暗い気持ちがあったのかもしれない。
仲が良さそうに見えた分、救われない気持ちになる。
麗丹はかつて「蝶々さん」と呼ばれブランコに揺られる少女だった時も晩年もとことん麗丹だった。
とにかく「らしい」。
王太妃が少女時代に点した灯火が彼女を救った。
奇縁といえるエピソード。
明慧の家出話
基本的に明慧の家族は濃い。その濃い家族と理解し合えなかったのは寂しい事。
それでも明慧は小玉に出会った。樹華に出会って子供も生まれた。
きっとそれだけで十分。
そういう人生だったと思う。
最後は小玉の元に真桂と誠が訪ねてくるストーリー。
誠は死後偶像になってしまった両親の存在を上手く飲み込めず、時が経ってようやく向き合えるように。
真桂は形を変えて雅媛を連れてきた。
こうしてみるとかの地での真桂と雅媛の日々も知りたかった。
そして小玉は…彼女は精いっぱい生ききった。
それを見届けられた。
それでもう満足です。