文体や文字の間の大きさなど、とても読みやすく、本をあまり読まない人でもサラッと読めそう。
「途上国を助けようと思ったけど、課題が多いのは日本の方だった」という大学生の言葉が印象的。
#東南アジア式まぁいっかで楽に生きる本
#野本響子
江戸時代、日本に訪れた外国の方が時間の適当さを嘆いたという。
自分の中で「時間は守って当たり前」という気持ちが自分向けにも他者向けにも強くなった時、必ず思い出すようにしているのが、江戸時代の話。
そして今回の本を読んでいると、もっと最近の“著者のこども時代”の話が出てくる。
私の子ども時代も、田舎であったこともあるのか、今と様子が違う。頷きながら、昭和な日本を思い出す。
そして、昭和を思い出すような寛容な世界とは真逆に、進んでいる教育社会。
成長期に諸外国の良いところ、悪いところを見て、シフトしていったマレーシア。「合理的」と言う言葉に納得。
長年の成功体験が、変化を阻んでいたとしても、間違いなく日本も変わるのだろうと思う一冊でした。