このシリーズの女性版のものも持っているが、この紳士版ではよりジェンダーに関する論がわかりやすく解説されているように思える。
何故、紳士服は華美なものから現代のシンプルなスーツに移り変わっていったのか、男性的・女性的と感じる我々の感覚が衣服のデザインとどう結びついているのかなど、ただの服のデザイン図鑑というだけではなく興味深い内容になっている。
年代ごとに写真やもしくは絵画から、それぞれの部位の名称と共に解説がされており、その数や細かさは女性版のものよりも多いように感じるのは気のせいだろうか。
絵を描く際の資料としても使用しやすい。