衝撃的な発表から1週間経過し、ようやく心も少し落ち着いて、開封することができました。
「ツキヨミ」の世界観と仕上がりの素晴らしさは筆舌に尽くしがたいほどで、艶やかさと儚さ、人が抱える苦悩を見事に表していて、平野紫耀くん主演のドラマ『クロサギ』と現在のKing & Princeの状況と見事にリンクしていると思いました。特に、初回A盤に収められた紫耀くんのソロカットは、まさに心がえぐられます。そして「彩り」の方はメンバー一人一人の温かさや他者を想うグループ全体の温かさが伝わる楽曲に。初回B盤で、海人くんが最後に「思い出」といった言葉を発していましたが、やはり涙がでました。
CDはどれも売り切れ続出のようですが、DVDも含めて一人でも多くの方々に視聴していただき、他に類を見ないKing&Princeの奥行きのある魅力や才能を知って欲しいです。
洋楽しか興味がなかった私が、ここ1年半ほどで日本の状況もだいぶ理解できるようになったのは、まさにKing&Princeのおかげ。ジャニーさんとの約束を果たすために、皆がストイックに努力を重ねて挑戦を続けてくれたこと、そして常に最高のパフォーマンスと結果を見せ続けてくれたことに対しては、本当に感謝と誇らしい気持ちでいっぱいです。
一方で、歌もダンスも華やかさも、そして人柄もすべて最高レベルに揃っていたこれだけの不世出のグループを、彼らがデビュー当初から望んでいたという海外に結果的に送り出すことができなかったということは、日本人として本当に残念で悔しくてなりません。彼らが身を置く世界の半年や1年は、我々の想像をはるかに超えるスピードで過ぎ去るもの。海外進出にあたっては、言葉の問題を超える形での良質な楽曲の提供やトレーニングの提供、プロモーションの在り方など、この数年で売り出し方は様々考えることはできたはずで、そうした総合的なマネジメントと見通しを示すことができれば、メンバーの気持ちも離れなかったはず。
日本のショービジネス界は、この不世出のグループの夢と日本人の夢を壊したことの反省をしっかりすべき。そして今後の5人をそれぞれ大切に扱って欲しい。そう願わずにはいられません。