あくまでこれまでの経験則にからの持論ですが、ミレニアムを超えて、さらには2010年以降位に一度でもリマスターされた作品はそこからさらなるリマスターがあったとしてもそれほど大きくは音質の向上は見込めないというのがあります。 (但し、エンジニアに定評ある方が手掛けたものは化ける可能性あり。)ユーミンの盤はオリジナルアルバムはある程度所有し、ベスト盤は90年代に爆発的に売れた「Neue Musik」から先、「春夏秋冬選曲」及びこのタイトル前の「日本の恋と、ユーミンと。」を所有しており、全ベストが既にリマスター済みであったために当初は購入予定はありませんでした。
ただ、旧ベストが膨大なコレクションの中に埋没してしまい、即聞ける状態で無かったためついつい手を出してしまいました。 一聴した感想ですが、リマスター効果は確かに出ており、どちらかというと楽器の分離がクリアになったというよりは、ボーカルが強調されたような感じでした。 おまけの映像を抜きにすれば、3枚各々の収録時間はすべて80分近いですから、ユーミンベスト初購入の方にはかなりおすすめできるかと思います。 しかしながら、今回は50周年という節目であるベストあったので、結構肩透かしがあった部分も正直有ります。 というのは、正直この盤でのテーマが今一つ不明。。。 新曲プラスと10分一寸の映像というのは正直面白みが皆無といった感じ。 少なくとも「日本の恋と、ユーミンと。」であったような「青い影」のカバー(ユーミンのカバー曲というのはかなり稀有だったと思います。)等、もう少し目玉になる収録曲が有ったり、50周年盤と銘打つなら、限定で4CD以上のものを出して、よりユーミンの魅力を俯瞰できる仕様のものも欲しかったというのが本音。 長渕剛・中島みゆき・山下達郎等がこれまで自身のベストでやっていたよう他アーティスト提供曲のセルフカバーや代表曲のアレンジ違いやリテイク等があっても良かったかもという気がしてなりません。
色々と書かせていただきましたが、大損したということはないですw ★について、満点にしなかったは矢張り音質的には「日本の恋と、ユーミンと。」を所有していたらコアなファンでない限りはマストアイテムでないということからです。