コニー・ニールセンの熱演が光るこの一枚は所有する価値のある一枚かと思う。
かつてFBIの恐れられる人物であった経歴を封印し、何気ない退屈な日々を過ごしている男の話。
家族からは父親としての敬意も得られず調和もない家庭と退屈な仕事(会計士)を行き来する日々を送る。
ある日自宅に強盗に遭うが、諜報員時代で得た洞察力で反撃をせずに最小限の被害でその場を収拾するが、勇敢にも強盗に立ち向かった長男から避難を浴びる。
強盗の入れ墨を頼りに、奪われた自分の大切な腕時計とネコのペンダントを取り返すべく、遂に犯人の自宅で敵対して腕時計は取り戻すも強盗の赤ん坊に付けられたネコのペンダントは回収することはせずにその場を去ることに。
自分の取った行動にもどかしさを感じながら帰路に就くが、乗ったバスに乗り込んできたロシアンマフィアと遭遇し、今まで抑えてきたやるせない感情がついには爆発する。
冴えない中年と言う出で立ちだが、実戦で鍛えた特殊能力は健在で、そこから始まる討伐の展開がスカッとさせる。
施設にいる実父とかつての仲間の3人で迎える押し寄せる多勢のマフィアとの激しい攻防線が見ものだ。
元FBI諜報員のスキルを持つからこそ対処が可能な展開に、やっぱり一般の人が生む世界とは違う次元のストーリーには少し残念な気持ちになったが、この懲悪ストーリーはビデオソフトを購入したことを後悔しない作品になること間違いなし。
何度でも見返せるシーンにビデオソフトの醍醐味を実感させてくれる。