史実に近づく感じがしてきた63巻です。幹部を除いて忠誠心を持たない桓騎軍の脆さが現れ、雷土軍が大崩れします。趙軍の拷問の描写が結構エグいですね。ただキングダムというのは、少年漫画のような描写と、残虐な描写のギャップが実はクセになります。ジャンプらしく信の「友情 努力 勝利」の典型的なパターンは相変わらずツッコミどころ万歳なのですが、桓騎軍の存在が物語にリアリティを与えて引き締めます。正直、桓騎がいなければキングダムはここまで面白く無かったはずですし桓騎のような存在がいるからこそ、ピュアな主人公の飛信隊が成り立っています。