作者 三浦建太郎 氏のまさかの急逝で、期せずして大長編がここで途切れるという事態に驚いた、ご本人の手による刊行としてはこれが最後の単行本とのことで。
しかし、最終話までのプロットを知りうる数少ない人物が後を継いで連載を継続するようですが、正直作者本人不在でこの物語が完結するようには思えないので、ちょっとこの後を読み続けるかどうかは悩み中w
そもそも、作者が日本人の平均寿命をまっとうできていたとしても、最後まで完結させられていたかどうか怪しんでいたのもあり、残念でなりませんが、これも一つの完結であり、あとはそれぞれ読み手側が続きを思い描いていけばいいのではという気もしなくもない心境。
天才の想像力は凡人には読み解けない。でも、凡人にも理解できるように説明あるいは表現をしてくれる、作品を世に残してくれる人をこそ、本当の意味で頭のいいエンターテイナーというのではないか、と思えてなりません。
謹んでご冥福をお祈りいたします。この作品を読ませてくれたことに感謝を。