元々アメコミ大好きを公言していた「死霊のはらわた」監督、サム・ライミ。「スパイダーマン」3部作を大成功に導き、アメコミ実写化作品をハリウッド製エンタメ超大作としての優良コンテンツに仕上げた実績と貢献度は物凄いんですが、そんなライミ監督が「スパイダーマン」よりもかなり前に手掛けた、自身が大好きなヒーロー物がこれ。
もう、アメコミとかのヒーローものが大好き、というのが全編からあふれ出てます。ライミ監督らしさ(グロい血糊が撒き散らされる&ダークな主人公像と世界観)が詰め込まれていて、低予算ながらアイディア豊富、飽きさせません。主人公が超人的な力を手に入れる過程と、それを駆使する為に必要な犠牲と、アメコミ要素がたっぷり過剰にまぶしてある濃厚な料理。
まるで、ダーク(グロさもあるのは共通点)でシリアス(ド真面目なところは真逆)な「デッドプール」なのかも(?)。
この作品を映画館で観て、リーアム・ニーソンという俳優さんを初めて知りましたが、しっかり印象に残っていたので、しばらく経ってからの「シンドラーのリスト」でタイトルロールを演じて以降の大活躍には驚きと喜びがひとしお。まさかあの年齢からアクション俳優キャリアをスタートさせて大成功を収めるとは。ハンパじゃないw