<ネタバレあり>
ミステリーは大好きでいろいろと読んできたけど、
ここまでメッセージ性のある社会派ミステリーは、
初めて読んだかもってぐらい、読み終わって衝撃を受けた。
犯人のフルネイムがわかっても、子供時代のあの子やんなってぐらいしか思ってなくて。
そしたら、最初の方から登場してたなんて。
スラスラ読めすぎるがあまり、読んでる側がこの出来事を隣で見てるような感覚になる。
生活保護受給のこと、正直、働かずに不正にお金をもらってるイメージの方が強かった。
でも、この本を読んで、初めて知ることがたくさんあって、学びが多い内容やった。
あと、東日本大震災で大きな被害を受けた仙台が舞台になってるねんけど、
震災後の人々の行動なども書かれてて、知らないことばかりやったから、
この本を読むことができてよかった。
表紙は映画の一部分やと思うねんけど、「佐藤健」の顔だけで、この本の中に入り込んでしまうような、
この人は「義母と娘のブルース」に出てた役しか見たことないのに、
全然違う顔すぎて、きっと演技が上手いんやろうなと思った。