正直言って期待していたのでがっかりです。
キン肉マンの超人図鑑と違って、スーパー戦隊は情報量が多いので、一抹の不安を感じていました。
まず、組織の紹介が、放送の順番ではあるのですが、組織の種類で分けられ、世界組織のスーパー戦隊、民間組織の、伝統組織の、古代組織の、超自然・異世界からの、宇宙由来の...
他の方がどう感じるか分かりませんが、放送順に並ばなければ、作品の時代背景や構成、流行り廃り、制作陣の試行錯誤、マンネリ化に陥るプロセスとそれを打開しようとする試み、などの最も魅力的な部分が感じることができません。
次に俳優陣に関する情報が皆無です。
他の戦隊ものの本は写真付きであるのに、図鑑ではできなかったのでしょうか?
いいでしょう、ここは権利的な何かの事情があるのでしょう。
この本はキャスティングや裏事情を掘り下げて楽しむのにはページが足らないでしょう。
そこは理解します。
しかし、正義の組織には、おやっさん又は司令官や長官的なポジションの役やマスコットどころのキャラクターがありますが、ここに関してもほぼ一切の言及がありません。
この変身前のメンバー達や組織のメンバーを紹介せずして図鑑と言えるのか?
ああ、今気が付きました、人間が写っている写真が一枚もない...
そして極め付きは、悪の組織についての紹介がない。幹部も怪人の情報もない。
確かに本の表題は「スーパー戦隊」です。「悪の組織」ではありません。
しかし「スーパー戦隊ものの悪の組織」は、スーパー戦隊の魅力の半分をしめる要素です。
他の戦隊もの本ですら悪の組織の写真はありますよ。
個人的な趣向ですが、私はライブマンが大好きです。
ライブマンが戦う悪の幹部は、悪の天才組織に寝返るライブマン達の学友です。
友人同士で戦う意味やそこにある人間の複雑な気持ち、その彼らが能力を認めてもらうために肉体を改造し人間を辞めていく姿を、を子供時代に涙ながらに見ていました。
そこまで掘り下げはなくとも、戦ってる悪の組織や幹部の紹介は入れるべきだと感じました。
後、連携技や合体技の紹介が雑すぎる。あったりなかったりバズーカでほんのちょっとのひとくくり。
これもうちょっと掘り下げれたでしょ。スーパー戦隊の図鑑なのであれば。
最後に巨大ロボだけは、結構ありました。
学研さん!次回は「スーパー戦隊の悪の組織」でお願いします。