期待が高かっただけに残念。この一言です。
名盤POP×STEPのライブということで、このアルバムの素晴らしい作品たちが、おそらくあの素晴らしいxyz-repainting、PAGEsコンサートの演出を手がけた菊池風磨の手によってどう形を変えて観られるのだろうとワクワクしていました。
しかし、蓋を開ければ「恋のモード」「Honey Honey」 「タイムトラベル」「Tokyo Hipter」セトリ落ちという悲劇。演出はこれまでの焼き直し(オープニング。私たちは何度RTTの流れを観ればよいのか…)と陳腐さ(学生ミュージカル的な。平成一桁?)と押し付けがましさにミスマッチさを隠そうともしない配置(星の雨~Melody。星の雨はオリンピックとかけて感動的なものを選んだ?melodyは明らかに無理やり)の組合せ。MMBからの部分など観るところがないではありませんが、統一感も切替の妙もあまり感じられませんでした。だいたいラスト水着ジュニアの「勇気100%」など、誰得?とずっこけました。菊池さんの演出は、ハマらないとただダサくなるのだなぁと……
ちなみに4人のソロは入りもつなぎも素晴らしかったです。
東京オリンピックとかけたいこと、ジャニーさんへの想いがあることはなんとなくわかります。さらに配信の制約も。しかし、それらがあったとして、名盤POP×STEPのライブとして、もっとやりようはなかったのかと思ってしまいます。制約についても、複数のセトリ落ちや、残念な演出はもともとのもののようですし…。
本人たちには何かこだわりがあるのかもしれませんが、名盤として音楽ファンにアピールできるチャンスの一つを明らかに失ったのではないでしょうか。そして、こうしたところがなかなか売れ悩む理由ではと思います。タイムトラベルを削られてまで勇気100%を求める人なんていたと思う?例えばそこTokyo Hipterではいけなかった?作った人への敬意はないの?
ということで、アルバムに感動しライブも、という方には、あまり期待せずにお手に取ってくださいとアドバイスします。