昨年Jリーグを引退した著者。欧州サッカーマニア(オタク?)としても有名でプレミア、ラ・リーガ、セリエ、ブンデス、リーグ・アンの現役、レジェンド選手や監督など62名の「ここが凄い」、「ここがヤバい」を纏めたの一冊です。
「ここがヤバい」にはトリビア的要素が数多く書かれており、選手、監督の真面目な(笑)自叙伝や解説本では語られない意外な素顔が本書では書かれており、特にグラウディオラやモウリーニョといった名将のエピソードは普段の姿からかけ離れており、かなり驚きます。
また、読んで気づいたのが恵まれない人々への多大な寄付(サラーのエピソードは中々泣かせます)や政治的発言を行っている選手が少なくなく、前者は別として日本のスポーツ界、サッカー界とは大きな違いがあるようです。昔から欧米を中心に芸能人、スポーツ選手は自分が支持する政策、政党に対する発言を行ってきた為、日本もこれからはその類の発信を行っていく必要があるかもしれません。
また、選手と現パートナーの映画みたいな出会いのエピソードも満載で、選手としての凄さとは別に私生活のほのぼのエピソードも書かれています。欧州サッカーが好きな人にはお勧め本ですね。