ネットに突然現れた「誘拐サイト」。みすぼらしい6人の男たちの顔が紹介される。最初はネット住民だけの騒ぎだったが、次第にワイドショーなども巻き込み始め、人質が殺されたことで警察も動き出す。さらには、正義を標榜するマスメディアに身代金を要求するメールが。今まで無かった誘拐小説、と言えなくもないが、松本清張や東野圭吾からパクったのでは、と思われる部分も散見される。ストーリーは面白いが、百田氏、こんなに文章が下手だったか。公共放送JHKの経営委員に作家の八田尚義という男がちらりと登場するが、こうしたギャグは如何なものか。ヒッチコックの真似?