作者のヤマモト先生は、東北出身ではないそうで、この作品を描くにあたってはたくさんの葛藤があったそうです。わたしも東北出身ではなく、最初はニュースサイトからこの作品を知りました。お弁当屋の店主、高校生や地元の人…何気ない毎日の中に、まだ鮮明な過去の記憶が垣間見えます。ひとつひとつのエピソードが身近なものに感じて「東北出身じゃないから分かることはできないだろうな」って一歩引くのではなく、むしろ自分に引き寄せて考えるきっかけとなりそうです。作品全体としては「豆柴太」が可愛くてほっとするのと、美味しそうな東北の食べ物がたくさん出てくるので、東北へ行きたいという前向きな気持ちにもなりました。