19世紀前半のイタリアでロッシーニと共にオペラ作曲の大家であったドニゼッティは、正歌劇(セリア)の「ランメルモールのルチア」と喜歌劇(ブッファ)の「愛の妙薬」が代表的な作品です。
当盤は、ドニゼッティらしい美しくキャッチーな旋律とユーモアに哀愁を織り込んだ巧さが魅力になっています。パヴァロッティが歌うロマンツァの「人知れぬ涙」は、素晴らしい哀愁感で視聴者を魅了し人気があります。
当作品を面白くするかのキーマンがドゥルカマーラになりますが、バスのダーラが良い味を出した快演で楽しませてくれます。演出のコプレイは、平面板を吊り下げた舞台装置やパステルカラーの華やかな色彩で作品の世界観を巧く表現しています。
※片面2層DVD、画面サイズ4:3、特典映像なし。