見ているうちに、今を生きてる私たちと同じだったんだと思うことができました。もちろん、服装や髪形など時代を感じるものは当たり前だけど、そんなことではなく表情ですね。明るい表情で家族と語らう姿は、カラーにしたことでとても身近に感じられて、教科書で見るものと違って見えました。この「違って見える」と感じることはとても大事じゃないでしょうか。手間のかかったお仕事だったと思います。その丁寧さのおかげで当時の人たちの声が聞こえてくるようでした。戦争の話を直接体験したおじいさんやおばあさんがいない子供たちには、カラーと白黒の差があまり分からないかも知れません。白黒だからこそ「怖い」と感じることもあるかもしれないですね。
でも、赤紙が届き、実家が遠く挨拶もできず、当時母の兄姉たちと親しくしたので、私のおばあちゃんに丁寧な挨拶をして出兵された男性の話を思い出して、母から今までにも何度も、何度も聞いた話だけど、聞かされるのではなく、自分から思い出しました。