晤郎さんが亡くなって2年余り経ちましたが、どうしても土曜日が来ると喪失感を覚えずには居られませんでした。
この本は、「晤郎さんロス」の方のための本、という書評を見て購入しました。
この本は、著者の丁寧なインタビューを通して、自分の知らなかった晤郎さんが、ご本人そして関わりのあった方々、特に東京の自宅にお住まいの奥様の言葉によって語られ、より深く晤郎さんを知ることができます。
読み終わったとき、ああ、晤郎さんはあの笑顔のとおり、全力で駆けて上機嫌でこの世を去ったのだな、と非常に安心するとともに、自分の心の穴も少しづつ小さく、浅くなっていくのを感じました。
晤郎さんは、生きている限り、来週はもっと面白い!と前に進んでいました。してみると、亡くなった日が生涯で最高に面白い芸人だった訳で、きっとあの世で、最高の笑顔でお師匠さんたちに会っていることでしょう。
改めて、晤郎さんと同じ時代に生きて良かった、と心が穏やかになりました。