読み物みたいな本だったら別にいらないので、まずサイトで掲載作品をチェックしてみて編みたいものがあったので講読しました。 大きいサイズの本です。毛糸だまサイズです。 大きい本邪魔だなと一瞬思いましたが、編み図が見やすくて良いかと思い直しました。 ユニオンジャック柄のミトンは赤の部分が編み込みではなく刺しゅうだったのが個人的には少々残念に感じました。 見た目がどうとかではなく、ああいうイイ感じにざっくり刺すのが苦手なので。 使用糸はオリジナルの毛糸が使われていますが、小物なんかは一部DARUMAの糸を使っているものもありました。

最新刊『ミクニッツ小物編』のniigataがあまりにも編むのが楽しくて、いろいろ見ていたらこちらに掲載されているkusariも編んでみたくなりました。近所の書店には置いていないので楽天ブックスで購入。レビューがあまり良くないけど、私は好きな編み物本です。まぁ確かに少しお高めですが。

作品集は少なめで、好みの別れるデザインが多いかと思います。 大きくて見やすいのが救いでしょうか。

三國さんの新刊なので期待していましたが、指定糸のままで編みたいものはありませんでした。 ただ、アメリカ式の三國さんとフランス式の私では同じゲージを出すのはそもそも難しいので 代替糸で雰囲気も全く違う作品にすることを考えながら見ています。 指定の糸だと高いし重いし。 最初のページの方のローゲージな作品は、若者向けのお店でみた既製品に近い雰囲気に感じられたので 若者向けのデザインなのかなと思いました。アラサー以降とかではどうなのかな・・・。 編むのは楽しいかもしれないけど実用的とは思えませんでした。 自分に合わせるためのアレンジ力が試される。初心者では難しい気がしました。

過去の本とは異なり、miknitsの糸がメインで使われています。 三国さん自身、糸メーカーを率いるデザイナー、という立場で作った本であることをTwitterで書かれていました。 作品は素敵なものもありますが、上記のスタンスを受け付けない方には不向きです。

ほぼ日の糸の高いカタログみたい。作品も昔のように編むのが楽しくなるような、編み終えて嬉しくてたまらなくなるよううなものが無い。価格の割に作品数が少なくても作品が良ければ問題ないのにすっかすか。編み物への愛情たっぷりだった人が、有名人に沢山会わせてもらったり、メディアに沢山出してもらったりしているうちにきらびやかな世界に毒されてどうにかしちゃったみたいで本当に悲しい。三國さんの大ファンだったので本当に残念です。以前の出版社からの作品集をまた出してほしいです。今の会社からのカタログはもういりません。