本誌は2020年1月号で、King&Princeの平野紫耀さん&永瀬廉さん&高橋海人さんの3人を目の前にしたライターさんとカメラマンさんの高揚が伝わるインタビューと写真が掲載されています。平野さんはインタビューで、ジャニーさん亡き後のジャニーズへの強い想いとジャニーさんと誓った約束についてまっすぐに語っていますが、それはまさにKing&Princeの原点。その原点を大切にして、グループとして挑戦を続けてきてくれたのだと改めて確認できました。
以前、古くからのファンの方が、表紙の3人はジャニーさんが結び付けて絶対に離さなかった特別な3人だと教えてくださいました。しかし現在、この3人が離れ離れになるという局面を迎えています。ファンとグループ想いで知られる平野さんをもってして「目標を失った」と悲しい顔で言わしめたマネジメントの在り方、そして音楽配信を認めぬままCD販売のみに依存し、国内外の新しいファン層の開拓機会を奪ってきた音楽ビジネスの在り方については、今後十分な検証が必要だと言えるのではないでしょうか。
後世に残る雑誌の力、ペンの力の偉大さも実感できるこの1冊を通じて、一人でも多くの人がKing & Princeの原点を知り、これほどまでの強いコンセプトとストーリーをもった日本を代表するアーティストグループが、人気も実力も絶頂期に分解するという事実とその問題について考えて欲しいです。