ピュアな人しかできない・・とは果たしてどういう意味なのかと不思議に思いましたが、内容を読んで思わず納得させられます。
本当はパートナーと日頃からコミュニケーションを取ることが一番の理想だったかもしれないのに、現実とのギャップに苦しむうちに理由付けするようになってしまい、セックス自体に固執していることに気づかされました。
こんな内容が世間でもポジティブに共有されたらリラックスして愉しめるでしょうし、性別を問わず楽になれそうなのに。男女それぞれにおける「こうあるべき」というような無言のプレッシャーに心からウンザリします。
私の両親は共に60代で互いを受容し合えないまま表面上を必死で取り繕い、強弱関係もあり、パートナーシップとは程遠い。
責任転嫁する訳ではないですが、父の顔色を伺い息の詰まるような家庭環境で育ったので、大人になってわりと簡単に恋愛関係で躓きました。
現在のパートナーのご両親も離婚こそしていないものの関係は冷え切っており、私達は二人そろってポジティブなコミュニケーションに触れる機会が少なかったのだと思います。
結婚前からセックスレス(深刻なコミュニケーション不足)なのであれば今一度関係性を見直す必要があるでしょうし、互いに歩み寄ることが難しいのであれば、特定の相手に固執する必要もないのかもしれません。
そうなるべくしてコミュニケーション不足に陥ったのかもしれないし、そういう状況になる相手を望んだかもしれないことにも気づかされ、本当に考えさせられました。
ある程度の年齢になったら、教育のなかでこういった内容について触れる機会があってもいいのではないかと思うくらい、大切なことが書かれていると思います。
少子化問題だけを取り上げたって何の解決にもなりませんし、これから結婚を考える若い方にも是非手に取ってみて欲しい。そう思える一冊です。