Kutooという運動で、流行語大賞をとった方です。
物申す女は、面倒がられるか、陰口を言われるか、除け者にされるか。
見事に、そのやられっぷりを再現してくれています。
かつ、その攻撃者たちが、どのように定型化したやり口で、残酷化し、群れていくのかを。
自分がずっとできなかった反論を、その言葉と方法を、著者は教えてくれます。
勇気づけられます。
今まで何度も、こんな事を言われて、黙らされてきた人は多いはず。
女はバカでも感情的でもない。
そう思い込まされて来ただけ。
そう振る舞って来ただけ。
順応して生きて来た期間が長いほど、自分の過去を否定するような気持ちになる人もいるかもしれない。
だけど、私は学んだから考えを変える。
娘にも息子にも、このままの世界観を引き継ぎたくない。
ジェンダーギャップ指数、121位。
著者のように怒らなくては、立場が強い者がエスカレートするだけ。
冷静な説得なら聞くのか?
論理的なら説明なら納得するのか?
著書に、答えは出ている。
私達が先送りしてきた問題と、著者は正面から向き合い、闘っています。
今からでも遅くない。
こんな、著者のような勇気ある人たちを支持し、励まし合うこと。
しがらみが多くても、表に立つ勇気はなくても、それならできるはず。
女が男に従属するのが当たり前。
生意気な女は、寄って集って虐めていい。
そんな歪んだ認知と構造が、可視化されている本。