出版社に勤務しています。
日常の仕事のなかで、意外とやってしまっていることが、実は印刷会社に対しては困難なことを注文しているんだということがコミカルに表現されています。
特にフォントのアウトライン化をしないで、印刷会社に渡してしまったり、校正の文字が汚いため、正しく訂正されないのは出版社側の責任だと痛感させられます。
また側注には、知識として覚えておくべき印刷の歴史や蘊蓄が掲載されており、出版社の特に新人研修用の教科書としても良いくらいの内容だと思います。
本書の前作『いとしの印刷ボーイズ』も読むと、さらに出版知識が得られて良いと思います。