まず、1ページ目の写真にどきっとしました。
これ最初に持ってくる?と。引き込まれた。
全体的に粒子は荒いがそれが嫌味でなく、むしろこの作品全体の"味"として活きている。
まるで、一眼デジカメで撮った写真を自分で出力したかのように錯覚するリアリティさがある。作品全体を通して蜃気楼のような趣きがあり、亜熱帯と斉藤優里さんの魅力が見事にマッチしている。
これは場所や撮影者などのセッティングが非常に上手くいった作品だと思う。
斉藤優里さんの事は以前から詳しく知っていた訳ではなかったので、今作を予約する際に自撮り写真などをチェックしました。しかし、今作はそういった普段の斉藤さんの魅力とは180度別の魅力も写し出しています。
特にパープルブルーの下着のシーンはメイクも大人っぽく、とても素敵でした。可愛らしい印象が強いからこそ、そういった大人っぽいシチュエーションがより引き立っているのだと思います。
好き嫌いが分かれそうなニュアンス的な写真もありますが、全体を通してバランスが絶妙で非常に構成が良いです。最終ページには他メンバーとのインタビュー記事があり、ファン向けにもしっかり作られています。
斉藤優里さんはもちろん素敵だけど、ひとりの女性の写真集としてかなり完成、そして洗練された作品だと思います。宝物の写真集が増えました。